積み立て年金の使い道は?
当然積立金なので、年金受給に使われるのですが、現在の我々が積み立てている年金は、どのようになっているのでしょう?
いわゆるサラリーマンなどの年金である厚生年金の積み立て金は、約130兆円にもなります。
年金資産としては、世界的にみてもOECD各国との比較で世界で第3位の資産金額で莫大な金額になります。
現在、この年金はどの様な取扱いをされているのでしょうか?
GPIFとは?
積み立てられている年金は、そのまま保有することでは物価などの影響によって、資産価値が目減りするため運用益を得るために資産運用をしております。
この運用を一手に引き受けているのが、『年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)』と言う機関なのです。
実際どのような機関なのか?
GPIFのホームページによると『厚生労働大臣から委託を受け、年金積立金の管理・運用を行う機関』とのこと。つまり我々の年金を政府から委託され運用していることになります。
各国にも同様に年金運用を行う機関はありますが、日本の100兆円を超える資金を運用するGPIFは圧倒的に世界1の機関投資家となるのです。
年金資産の使い道は政府の思い通り??
昨年10月に政府がGPIFが運用している年金の運用先構成比率を見直すことにしたのです。これをポートフォリエ(長期的な観点から資産構成割合)と言い26年9月では、国内債券50% 国内株式18% 外国株式17%・・であった構成比を26年10月から、国内債券35% 国内株式25% 外国株式25%となったのです。
これによって、よりハイリスクハイリターンの年金運用へ舵を切ることになりました。
年金積立金管理運用独立行政法人資料
ちなみに株価が10%下がると、6.5兆円の資産減額となり現在年間の受給取り崩し分の5兆円を超える額となります。
狙いは、国内債券などの利回りの低い所より株式への資金流入で株価をあげることが目的でアベノミクスの1に経済2に経済と経済至上主義で進めるために年金を利用した、今回のGPIF構成比率の見直しとなったのです。
それでは、公務員の共済年金運用はどうかと言うと株式運用は厚生年金の約半分のリスク運用となっておりリスク運用を低くしているのが現状です。
冷静に考えてみたアベノミクスは・・・
アベノミクスの景気回復の一つに株価の上昇をうたっているが。。。
理想
①株価が↑ ②上場企業の資産価値、資本が↑ ③企業の投資が促進 ④経済波及効果が表れる
現実
①株価が↑ ②上場企業の資産価値、資本が↑ ③内部留保と円安対応←今ここ
となっていると思います。
そもそも政府は年金積立を税金の一部程度にしか考えていないのではないでしょうか?
おそらく、運用に失敗した暁には年金運用で前例のあるグリーンピア(消えた年金;負債3500億円)の様に責任の所在は不明確で、だれも責任を取らずになかったことになることでしょう?
今回の運用が失敗した場合3500億円など微々たるものになると思いますけど・・それにしても国民に大した説明もなく思い切ったことをやりましたね!!オソロシア~
年金積立金管理運用独立行政法人
ロイターニュース&マネー
スポンサードリンク
コメント 0