グローバリズムを考える??
グローバリズムと言う言葉が聞かれるようになってもう15年は経つでしょうか?
そのころは、資本主義経済は自国のみで発展することではなくこれからは世界中に広がるべきものであると当時は思っておりました。
その後経済は、国を超えて人、金、モノが行き来するようになり企業は世界を市場に発展することができるようになりましたね。
そして企業の成長は世界戦略をもとに加速することになります。
グローバリズムの加速によって、労働力は世界の安い賃金へと需要が高くなることで自国の雇用が奪われ、労働市場も世界規模で競争となります。
資本はもちろん世界中で投資が行われることから、投資家のマネーゲームによっては原油高など今後も起こることは避けられないでしょう。
世界中の輸出入は現在でも低関税であるにも関わらずこれからTPPによって関税を撤廃しようとする動きで輸入は世界の安い物と戦わなければなりません。
このように人、金、モノが世界中を行き来するようになり、更に経済は市場原理を進めることになります。
つまりグローバリズムは国ごとの関与(規制)が必要ないと言うことになります。
グローバリズムを推進する人たちは、この規制を撤廃することが経済を活性化することだと心底思っているのです。
グローバリズムのなりの果て!
このまま市場原理とグローバリズムが進むとどうなるでしょう?
とにかく競争は世界中にひろがるので、例えば雇用で言うと世界で一番安い所の賃金と競争しなければなりません。
その代表で中国での安い労働力によって各国の生産は中国に集中しておりましたが、賃金上昇によりもっと安い労働力へと今世界中の企業は変わろうとしています。
インドネシアでは給与比較で、中国の半分以下、日本の1/10となりその雇用はそのまま自国からなくなることを意味します。
雇用は高いところから安いところへと今後も流れていきますので、決して労働者から見れば、所得が上がることはありません。
一方、企業も世界中で競争にさらされることになるので短期業績によっては直ぐにリストラなど経営再建に取り掛かります。
これも短期投資を目的とした投資家が企業経営では優先になることからです。
たとえ企業が儲かっても株主への還元が優先となりますから、従業員への還元は難しいでしょう。
資本家はグローバリズムの競争で勝ち上がる所へ投資し巨額なリターンを得ることを世界中で繰り返すことでさらに資本力を増すことになります。
このまま進むとグローバリズムの成れの果ては、1対99の金持ち対貧乏人の構図になるのは違いないでしょう?
世界レベルで言えば超格差で0.1対99.9にもなるかもしれませんね。
そうすると、共産主義が良いのかと聞こえてきそうですが、どうも資本主義も共産主義も根っこは同じと言われております。
次回はその辺りを考察してみたいと思います。
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