年金にまつわる背景!
年金については、高齢化と少子化により今の年金制度が破綻すると
話題になることを良く耳にする事がありますよね?
現状の給付額、給付年齢を維持することができないのでは?
と言われる背景を簡単に考えてみました。
保険料収入の増加が見込めない
・被保険者数の減少、少子化による保険料負担者の減少
給付額の増加
・高齢化による年金受給者の増加、高齢化率の上昇
年金積立金の取り崩し
・給付額の増加に伴い年金給付金を積立金から捻出
簡単に考えると年金を負担する額より給付する額が多いので
積立金を取り崩していると言った状況になります。
それでは今の年金給付を維持するには・・・
・保険料負担金額を上げる→ちなみに厚生年金保険料でみると
年々上がっており平成15年から24年まで約3.2%上昇しております。
・受給金額を下げる
・受給開始年齢を上げる→実際上がってます。
・積立金を取り崩す→年間4~6兆円取り崩しながら年金給付を行っております。
と言ったところになるでしょうか?
年金制度が破綻する理由!
年金制度が破綻する理由、それは
政府が言っているからです。
厚生労働省部会である年金積立金運用独立行政法人雲営の在り方に関する検討会では、
現在の年金制度を維持するためには積立金を運用目標4.1%の名目運用利回りが
必要となっているからです。
この数字は公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の
平成13年度から26年度の14年間の平均2.76%と比べても高いことがわかります。
ちなみにバブル期の株式運用利回りで6%と言われておりますので、
バブルの再来がなければこの数字はあり得ないでしょう!
つまり簡単に言うと現在の年金制度を維持するには、
年金積立金を今までにありえないほどの高利回りで運用しなければ、
維持できないと言っていることになります。
年金制度を破綻させないためには!
年金制度を破綻させないために高運用利回りで年金積立を運用するために
政府はどう考えたのでしょうか?
簡単に言うと元でのお金(年金積立金)をハイリターンが得られる投資に方針を変えました。
詳しくは→
年金運用もハイリスクハイリターンへ
株式投資の比率を変えてハイリターンを狙った結果7~9月四半期での
損益は約マイナス8兆円となる損失を出したのです。
さらに株安はとどまることなく年明けから9.4兆円の損失を出している可能性があり、
このまま株安が続き日経平均が1万4000円に下げれば15.7兆円のマイナスとなり
積立金が10兆単位で消えていくことにもなりかねません。
これもほとんどが株式投資における損失となっており、
今回ハイリターンを狙うことで株式投資比率を変えたことがハイリスクとなった結果です。
政府は過去の運用益は50兆円あるので、
今回の8兆円となる損失も長期的な視点で見てもらいたいと言っております。
ちなみに今までの運用益の50兆円は株式ではなく国内債券であり、
明らかにハイリターンに舵を切った株式運用が損失を出しているだけで、
運用政策の失敗であることは間違いありません。
そうなると、年金制度を破たんさせないためにはどうなるでしょうか?
答えは簡単で、保険料負担の増加と受給額の削減と受給年齢を上げるとなります。
年金受給年齢が80歳からで年金受給額3万円そんな時代が来るかもしれませんね!
それでも政府はこう言うでしょう!
受給できている以上年金制度は破たんしてはいないと・・・・
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