日本の改革派が推進するグローバリズムとは?
日本人はこれらの考え方もアメリカからの受売りでしかなく、企業経営やビジネスの延長線でしか考えていないと思いますが、本質的にグローバリズムとは何かについて改革派は何も知らないのではないでしょうか?
馬渕睦夫著作の「国難の正体」を参考に、グローバリズムの本質について考えてみました。
著書では各国国政で中心となる人物の回想録などを根拠に戦後の時代背景から現在に至るグローバリズムについて書かれております。
そもそもグローバリズムの考え方は、ナショナリズムを無くして無国籍な世界を作る事を目的とするイデオロギーです。
グローバリズムを推進する方々は(国際主義者と呼びます)簡単に言うと、それぞれの国ごとに規制があると世界中でビジネスをする上で障害になることからそれらを撤廃することが目的になります。
一言でビジネスと言っても国際主義者は、日本の企業が世界中でビジネスをするのとはレベルが違い軍産業規模でビジネスをする人たちなのです。
そのためには国自体を作り上げたり、または国政まで影響力を持っているのです。
過去の歴史で検証すると、共産国ソビエトの革命を後押したのはアメリカである事実。
その後のソビエトとは工業化ビジネスを展開する一方で、アメリカ国内ではソビエトの脅威を煽り自国の軍拡(軍産業ビジネス)を進めます。
ソビエトの役割が不要になると、ゴルバチョフとブッシュの間で取り決められたソビエトへの経済援助とドイツ統一とNATO残留を取引にソビエトを崩壊へと導きます。
朝鮮戦争も同様にソビエトの協力のもと国連軍としてアメリカは参戦することになるがマッカーサーの証言にあるように勝てる戦争をあえて勝たなかったと言われております。
マッカーサーの要求する物資、戦略も与えらえず、アメリカの戦術はアメリカからイギリス、ソビエトそしてインドを経由して朝鮮、中国へ伝えられており不用意に長引かせた戦争は、多大なアメリカの若者の命を犠牲にしてこの戦争で儲けた一部の国際主義者達がいたのです。
ベトナム戦争も同様で、北ベトナムと戦うアメリカは北ベトナムを援助しているソビエトに300億円の資金援助をしております。
その資金援助で北ベトナムは戦略物資の援助を受けてアメリカとの戦争に最終的に勝つことになります。
その後も中東戦争、湾岸戦争、イラク戦争と定期的に戦争ビジネスが作られることになるのです。
国際主義者とは?
そもそも国際主義者とはどのような人たちなのでしょうか?
金融資本家であり、ロンドンシティー、ウォール街に見られる国際銀行家達になります。
彼らの資本力は巨額であり貸出す相手も王政や政府を相手に高額な利息で資金を貸出し資産を増やしていきました。
彼らはこれらのビジネス市場を世界規模で考えるのでグローバリズムを推進するのです。
また特徴的なのは彼らは国に帰属しないため信用するのは国際銀行達である自分たちの仲間達になります。
今ではアメリカの国政に影響力を持っているので、アメリカの政策はもはやアメリカ人の考えで成り立っていないと言われ、大統領も彼らの操り人形と言うことになります。
国際主義者のイデオロギーは、彼らを中心とした新しい世界秩序を作ることにありそのためには巨額な資本力で国をも思いのままに動かしているのです。
共産主義も資本主義の成れの果ても同じである理由は、一部の大富豪が大多数の貧民を支配する構図であり、いまのグローバル世界が進んで行くと最終的に一部の強者のみの世界となることでしょう?
彼ら国際主義者のイデオロギーは共産主義者であると言われますが、今までの歴史で実験的共産主義国への援助やグローバリズムが進んだ世界の構造を考えると納得もしてしまいます。
ソビエト同様中国も彼らとのビジネスが終焉すると同時に中国共産党も崩壊させられるのではないでしょうか?
国際主義者が考えるグローバリズムはトーナメント方式と同じなので、最後は一部の強者のみとなるのが残る最終形となります。
日本人はTPPの議論にも見られるように、グローバリズムの勝負で勝てば良いじゃないかなどど言っているが、国際主義者相手に2位も3位も無い世界1に勝ち上がるつもりでいるのでしょうか?
グローバリズムの外圧を押しのけられない日本政府や今さえ良ければ良い大企業とメディアがこぞって進めるグローバリズムの構造は変えることができないだろう?
参考)
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