じわじわと変化することには気づきにくい?
ゆでガエルとはどのような意味でしょうか?
水に入ったカエルの水を徐々に加熱していくとカエルは自分が死んでしまうまで気付かずにいるとの話から来ています。
変化の少ないことは命にかかわる状況となっても分かりにくいとの例えとも言えます。実は我々の住む日本もここ数十年で色々なことが変わり、今後も更に変わっていくことが予想されますが、日本国民は日々の生活に忙しく社会変化にもあまり関心が無いと思います。
そこで、日本社会の変化がどのようになっているかを調べてみました。
日本人はそもそも裕福?
失われた20年ともいわれる様にデフレが続いている今の日本では実感として生活が苦しいと感じる人も多いのではないかと思いますが、実際のところはどうなのでしょう?
厚生労働省の資料に貧困率の状況を示したデータがあります。
この貧困率とは世帯可処分所得の中央値の半分に満たない世帯のことを示したもので例えば昭和60年では世帯の可処分所得の中央値は216万円貧困線は108万円となりこの相対的貧困率は12%となっております。これが平成21年では16%となり実に6.3世帯に1世帯が可処分所得125万円未満の貧困世帯となります。
子供がいる現役世帯の貧困率も14.6%と6.8人に1人は貧困層との実態であり、年々貧困率が上がっているのです。
さらに大人が1人の(母子・父子)世帯では50.8%と2世帯に1世帯となります。
また世界的にみた場合の日本の相対的貧困率は2010年でOECD加盟34カ国中29位と悪い方であり今の日本は決して裕福とは言える国ではありません。
1億総中流と言われた時代が懐かしく現在は中流が無くなりつつある格差社会に突入したと言えるでしょう。
日本人の所得格差はどの程度?
格差と言っても実際はどの程度なのでしょうか?
厚生労働省によれば日本の所得格差が過去最高になっているそうです。
これはジニ係数と呼ばれる指標でわかる様で数値が大きいほど格差が広がっていることになります。例えるならば係数1であればたった1人が国の所得をすべて得ているという超所得格差状態となるわけです。
日本はどうかと言うと所得再分配後で昭和56年0.3143から平成23年0.3791へと上昇しており、当初所得では0.5536となる格差になります。
つまり政府の介在がなければものすごい格差が生じていることになります。ちなみにこのジニ係数は0.4を超えると社会騒乱などの警戒ラインを示します。
世界的に見た場合2011年OECDデータによると35ヶ国中、日本は上位10位となりあの格差国の米国5位に近づきつつあります。
政府も格差を是正するために必死に所得再分配でなんとかしようとしている様だが大人しい日本国民がどこまで我慢できるでしょうか?
格差の原因は?
まさにゆでガエルのごとくじわじわと国民の所得が減り格差が広がる原因はどこにあるのでしょうか?
次回格差が広がりつつある原因についてかってに考えてみたいと思います。
いづれにしても日本国民はまさにゆでガエル状態にあると感じてしまうのは私だけでしょうか?
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